ポリシー

原点

丸金商会は、「金属製品の販売をもって社業を成す」をポリシーに 戦後間もない昭和22年に機械工具卸商として創業しました。 そして昭和28年、株式会社に組織変更したのを機会に、 販売の主力を管工機材に移行。それは時代の先行きを予測したうえでの決断でした。

そのとき、時代も大きく変わった

時を同じくして地元豊橋市では、昭和30年の町村合併を控え、 30万都市への歩みが着実に進行しつつあり、 市域の拡張にともなう人口の増加と産業都市化への対策として 水道普及が時代の急務とされ、 昭和27年度より7ヶ年計画で第2次拡張工事に着手しています。 昭和29年に吉田城跡で開かれた産業大博覧会には 市の水道局が水道館を設置するなど、 水道普及への気運が急速に高まりつつありました。 ある人は、当時を振り返って次のように回想しています。

「そのころ、まだそんなに衛生についても水道についても関心がなかったのだけれど、水道館へ入って、新しい器具がたくさん展示されていて驚いたことを覚えています。特に、鉄管に替わるビニール管とか。当時、汲み取りだった便所を早く水洗便所に変えたいとか、そんなことを漠然と思いました。」

水道館を見た多くの人が、そこに水道と日常生活の未来を垣間見たのではないでしょうか。この年を境に上下水道の普及率は急上昇していきます。

昭和38年に建てられた大橋通りの旧社屋

昭和38年に建てられた大橋通りの旧社屋。当時としてはモダンな外観でした。

原点は、時代を見つめる目

時代は、やがてアメニティに目覚めるときがくる。 そう見通し、丸金商会の未来を託した当時の決断が正しかったことは、 歴史が証明しています。言い換えれば、時代の変化を敏感にとらえ、 地域の必要とするものを提供することが商社としての原点であり、 同時に丸金商会の出発点でもあったのです。

私たちは、急ぎません。 時代の流れはゆるやかで、長いスパンでその行方を考える必要があるからです。 そして、それが堅実に成長をとげてきた私たちのバックボーンとなっています。

トレードマークは語る

金は金属品の販売を以って永世の社業となす。 丸は商品のパイプを表し、全員の和と見通し-常に先を洞察する-を願望したもの。 さらに二重丸は堅実、金の字の踏張りは安定と力強さ(パワー)を示す。

力 - ちから - あるものはいつまでも繁栄する。

「丸」は商品のパイプを、「金」は金属品の販売をトレードマークに込められた明快なポリシーが、丸金商会のルーツです。常に急がず走らず 堅実に確実に、地域とともに成長してまいりました。

進化

私たちが管工機材を販売の主力に据えた昭和28年当時、豊橋市の水洗便所の普及戸数はわずか1215戸でした。それが今日では約6万戸普及率95%以上。ちなみに水道の給水栓の数は、12000栓から約110000栓へと10倍増しています。給水人口はほぼ5倍の伸びですから、1人当りの蛇口数が2倍になった計算です。

快適な暮らしを支えています

生活に対する意識の高まりとともに水の使用量は増加の一途をたどってきました。上下水道普及の歴史が、そのまま都市の成長と生活向上の歴史にもなっているのです。

やがて、人びとの関心がより快適な住生活に向けられたとき、取り扱い商品にも新しい流れが生まれました。つまり、給水から下水に至るパイプラインの諸機材である金属や化学製品のパイプ・バルブコック・水栓・継手・マンホールなどの基礎資材と、それに連なるポンプ・衛生陶器・流し台・浴槽・空調機器・浄化槽など、水に関わる資材や設備の多様化と需要の拡大です。私たちの仕事の幅も次第に広がっていきました。それはちょうど水面に広がる波紋のように、時代とともに大きくなっていったのです。

新しい時代へ、私たちも変わります

優れたデザインのシステムキッチンやユニットバスが生まれた背景には、住む人のクオリティライフへの要求と製造技術のハイテク化があります。今や住宅設備機器は住まいづくりにおいて、建物の仕上がりの品位と快適性を左右する最重要な部門として業界だけでなく一般ユーザーからも注目されています。

時代は確実に変わり、メーカーと販売店を結ぶ私たち商社の在り方も、新しいものが求められるようになっています。商品の流通とともに情報も流通させなければならない。私たちの目指すコンサルティングセールスがますます重要性を帯びてきています。

機械工具、水道機材、そして住宅設備機器へ。私たちの仕事には、いつも時代のニーズが反映しています。それは、より快適な暮らしに向けての進化の歴史。私たちは、見えないところでその進化を支えています。

先進

近頃の商品の高機能化と多様化には目を見張るものがあります。そうした流れの中で、商社には単に物を流通させるだけの機能にとどまらず、より付加価値の高い営業活動が求められています。その基本がコンサルティングセールス。得意先への商品情報の提供はもとより、現場のニーズをメーカーにフィードバックして新しい製品の開発を促すなど、アドバイザーとしての素養を持った商社が今後の市場を左右していくことは間違いありません。

人・物・情報・コンサルティングセールス

たとえば、ユニットバスやシステムキッチン、空調機器、浄化槽など工事をともなう製品を販売する場合、単に製品の納入だけで事足りるわけではありません。それに付随する技術的なノウハウの提供がぜひとも必要になります。それは製品の性能を完璧に発揮させ、エンドユーザーが快適に使用できるために不可欠な条件です。このような時代の要請に応えるために、私たちは、いち早くCADシステムを導入しました。

私たちがBefore(前)After(後)と呼ぶ、独自のトータルフォロー、つまりCADによる設計管理から設置後のメンテナンスまで、すべてに面倒見の良い営業活動-物と情報に強い営業マンの育成-が、丸金商会の課題です。

社員のヤル気を育てていきたい

新入社員は全て入社後2年間さまざまなセクションを体験し、商品知識の習得、顧客との対応を中心とした受付業務・セールス活動の段階を経て実務に就きます。そのほかにもコンサルタントを招いたり、メーカーの商品教育へ社員を派遣し周辺技術や最新情報の吸収に努め、卸団地、商工会議所、青年会議所などの実施機関へ参加など、社の内外を通して教育活動を積極的に行なっています。

会社の将来を決定するのは社員一人一人のヤル気。社員の自主性を大切にすることがより良いチームワークに結実します。

同時にヤル気のある社員を正しく評価することにも真剣に取り組んでいます。それが若い社員が自分の意見をドシドシ言える風通しの良い社風を生みました。

いま、三河の地の利とエネルギッシュな人材を得て未来ヘ確かな手応えを感じています。

私たちの目指すのはコンサルティングセールス。商品だけでなく、情報提供者としての営業マンの育成です。入社2年間は各セクションで体験を積むのもそのひとつ。先進の気風も、その中で育っていきます。

変革

企業は、なんのために存在するのでしょう? 売上高を上げ、利益を産み出すことだけが、目標ではないと、私たちは考えています。

社会の一員として活動している以上、なんらかの形で社会に潤いを与える存在でありたい。企業活動をつうじで、人々の暮らしを豊かにしていくことこそ、丸金商会の最大の目標です。時代は、刻一刻と変貌を続けています。特に、ここ数年の変化の大きさには、目を瞠るものがあります。自分だけが儲かればいい、我が社だけが成長すればいい、そんな自分本位な考え方では、新しい時代の中で生きて行くことはできないと言っても過言ではないでしょう。

こうした時代背景を年頭に置き、私たちは大きく変わろうとしています。創業以来培ってきた商社としてのノウハウを機動的に生かし、地域の環境づくりに貢献する…快適な暮らしを支える商品・情報・サービスを提供し、取引先はもとより消費者一人ひとりの利益と幸福を創造していく企業として、21世紀にはばたこうとしているのです。

お客様のお役に立ち、満足していただくことを第一とし、強い信頼関係を土台として安定成長する堅固な企業。社会に貢献するやりがいある企業を目指して、私たちは時代とともに、自らも変革し続けていきます。

そして、私たちのことを広く皆様に知っていただくため。皆様の声をより反映した会社づくりを実現するため、1997年より自社ホームページを開設しました。

当社のポリシーは、企業経営の新しい指針として高く評価され、
中小企業診断指導制度で二度表彰されました。

平成6年 中小企業庁長官表彰

平成6年 中小企業庁長官表彰

平成4年 愛知県知事表彰

平成4年 愛知県知事表彰

開設以降、次代を先取りした電子取引システムを導入。
常に新鮮で役立つ情報をお届けしています。

弊社ホームページ(1997年~2006年)

弊社ホームページ(1997年~2006年)

21世紀のニーズを考える

豊橋を中心とする東三河は、東海道メガロポリスで発展性を秘める最後の地域として期待されています。豊橋港や豊橋技術科学大学は、もはや地域という狭い枠組みを越えて日本の中でその意義が考えられるという時代になっています。豊橋が日本の中央に位置することのメリットに、国の内外が注目し始めたのです。ヨーロッパの自動車メーカーの陸揚げ拠点の設置、国内大メーカーの工場進出はその端緒に過ぎません。

それは地域に活性化をもたらすだけでなく、私たちにとっても工具や省力機械など、新しいニーズの開拓が期待される好機ということができるでしょう。ある意味で昭和28年以来の大きなターニングポイントといえるのかもしれません。私たちが目指す、水道機材、住宅機器、機械工具の各分野33%体制を実現するチャンスは、もうそこまで来ています。

創業以来半世紀、これからも丸金商会は、三河での業界のリーディング・カンパニーとしての誇りと責任を胸に、社会とともに考え、時代とともに歩んでまいります。

時代が大きく変革しつつあります。私たちが、かって経験したことのない時代のうねりが企業に新しいビジョンを求めています。「やりがい」と「生きがい」がこれからのMARUKINのキーワードです。

経営理念